相撲の取組は楽しめているが、仕切りの時間に何を見ればいいのか分からず、力士以外の楽しみ方を知らない方も多いのではないでしょうか。

相撲中継で目にする行司の役割や見どころを知ると、取組だけでなく、仕切りの時間も楽しめるようになります。

この記事では、相撲をもっと楽しめる行司の役目や掛け声、軍配、階級についてご紹介します。

これまで何となく見ていた仕切りの時間も楽しい時間にしましょう。

行司とは?どんな仕事をしている?

行司は土俵上で取組を裁き、勝敗を判断して軍配を上げる役割を担っています。

「軍配」と呼ばれるうちわのようなものをもって着物と烏帽子を身につけています。

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Eckhard Pecher (Arcimboldo) – 投稿者自身による著作物, CC 表示 3.0, リンクによる

力士が激しく戦う土俵の上で審判をしなければいけないため、ときには力士がぶつかってくることもあります。

行司からは勝敗の判断が難しい場面もありますが、行司は一瞬の判断で、どちらかに軍配を上げます。

行司の軍配に物言いがついた場合は、審判委員が協議します。その結果、行司の軍配とは異なる力士が勝者となった場合は、「軍配差し違い」となります。

一瞬で勝敗を判断する行司には大きな責任があるのです。

 「昔は十両以上で、年間何個以上差し違えると降格があったそうです。今は、あまりに多い場合は分かりませんが、処罰をつけることになっているので、差し違えが多いから降格だと言われてももちろん僕たちは受け入れなきゃいけない。でも、昔ほどはなくなってきています。」

行司が軍配を差し違えるとその後の昇進に影響はあるのか? トークショーで明かされた

軍配にはどんな意味がある?

軍配を東西どちらに向けるのか、でどちらの力士が勝利したかを示します。

軍配に房がついていて、仕切りの時間には房を回している姿を見ることができます。

勝敗だけでなく、仕切り中の行司の所作にも注目してみると面白いですよ。

行司が土俵で言っていることには意味がある?

相撲中継を見ていると、力士の仕切り中に行司が何か言っていますよね。

あれ、何を言っているんでしょう?

取組を見てみましょう。

力士の間にいる装束を身につけている行司が、手に持っている軍配をかえして中腰姿勢になります。

「時間です!」

「待ったなし!」

と声を上げると、力士が蹲踞の姿勢をとります。

「手をついて!」

息を合わせて手をつくと、その瞬間に立ち上がり

「はっきよい!」

「のこった!のこった!」

取組が続いていると「のこった!のこった!」の掛け声が続きます。

勝敗が決まったら、勝利した力士の四股名を呼び上げます。

はっきよい!ってどんな意味?

もともとは「発気揚々(はっきようよう)」(お互い元気を出して相撲を取ろう!)が語源のひとつだそうです。

なので、「はっけよい」ではなく、「はっきよい」なんですね!https://www.sumo.or.jp/Entertainment/quiz/897?utm_source=chatgpt.com

行司には階級がある!木村庄之助は最高位

行司にも力士の番付のような格付けがあり、序ノ口格から立行司まで8つの格に分かれています。

行司の格
立行司
三役行司
幕内行司
十枚目行司
幕下行司
三段目行司
序二段行司
序ノ口行司

 

行司は最高位を「立行司(たてぎょうじ)」といいます。
立行司は「木村庄之助」または「式守伊之助」を襲名します。

行司の装束は階級によって違う

行司の格が上がるにつれて、装束や履物などにも違いが出てきます。

すべての格で装束が完全に違うわけではないため、ここでは主な違いを紹介します。

行司の格 装束・履物など
立行司・木村庄之助 総紫
立行司・式守伊之助 紫白・短刀
三役行司 朱色・印籠・上草履
幕内行司 紅白
十枚目行司 青白・白足袋
幕下以下 黒または青・裸足

https://www.sumo.or.jp/Entertainment/quiz/1218?utm_source=chatgpt.com

テレビで行司を見るときは、装束や足元にも注目してみてください。

行司にも引退がある?木村庄之助の引退

行司は満65歳が定年と決まっています。https://news.yahoo.co.jp/articles/510f471fd3efd805e22b51b0b6362e71406b8b27

39代木村庄之助は、1961年10月30日生まれです。
https://www.sumo.or.jp/Profile/gyoji/1986/

そのため、2026年9月場所が本場所での最後の土俵となります。

インタビューがあがっていました!

「思い出は特にないです。振り返ってもしょうがないですから。責任も重い仕事ですし、やりがいとか感じてる余裕はないです」

第39代木村庄之助、最後の本場所も平常心「自分にとっては最後ですけど、力士にとっては…」…13日初日・秋場所

「いつの間にか消えていなくなるのが一番いいんです」と話す姿からも、長く土俵を支えてきた行司としての姿勢が伝わってきます。

これまで長く土俵を支えてきた行司として、最後の本場所を見届けたいですね。

次に相撲を見るときは行司にも注目してみよう

行司は、勝敗を判断するだけでなく、取組の進行や掛け声など、土俵上でさまざまな役割を担っています。

今まで何となく見ていた行司も、

  • どんな掛け声をしている?
  • 軍配をどちらに上げた?
  • どんな装束を着ている?
  • 草履を履いている?

というところに注目してみると、仕切りの時間も少し違って見えてくるはずです。

次に相撲を見るときは、力士だけでなく行司にも注目してみてください。

今まで気づかなかった「相撲の面白さ」が、土俵の上にもう一つ見つかるかもしれません。